富江地区在住の田口勇議員
先週末の出来事、ご身内の不幸にて五島へ帰省されていた郷土の方から、「議会だよりを読んだのだが、一体どうなっているんだ?」と現議会へのお叱りにも似た強いご指摘をいただきました。
富江地区在住の田口勇議員による一般質問にて、富江武道館裏(富江小学校前)の石垣を撤去して歩道を整備すべきという提案がなされていたことに対する疑問と危惧の声です。
地元の誇りである歴史的遺産の価値に対する認識不足、そして私自身、元市議会議員の立場から見ても、今回のやり取りには議会運用のあり方、さらには市政運営の理念として強い憤りと落胆を感じざるを得ません。
江戸・永田町に屋敷を拝領した「富江藩」の格調高さ
江戸時代の古地図(切絵図)を紐解くと、現在の衆議院第二議員会館から国会議事堂・首相官邸に程近い永田町の要衝に、「五島兵部」(富江五島家)の江戸屋敷が明確に記されています。※富江領第2代領主 五島兵部盛朗(もりあき)。
大老・井伊掃部頭(彦根藩)や真田家、大村家といった名門大名の屋敷と目と鼻の先に屋敷を構えていたという史実は、寛文元年(1661年)に分立した富江領(富江陣屋)が、幕府からも一目置かれる高い格式と政治的地位を有していた証拠です。

武道館裏(富江小学校前)に今なお残る石垣や土手は、まさにそうした由緒ある富江の歴史と気品を今に伝える代えがたい「地域の宝」です。一度打ち壊してしまえば、どれほどのお金を積んでも二度と元の姿に戻すことはできません。

議会でのやり取りと問題の根深さ

一般質問の概要は以下の通りです。
- 田口議員の提案 交通安全指導員としての立ち番経験から危険性を主張し、武道館裏の石垣(約30m・幅約1m)を撤去して歩道を整備するよう提案。
- 行政側(教育総務課長)の答弁 路側帯幅員(75cm)は法的基準を満たしており、事故の実績もない。児童への歩行指導や侵入・落下防止の観点から「石垣を撤去する予定はない」と回答。
【問題点①】「廊下」で済む話を本会議場に持ち込む稚拙さ(質問側の問題)
議員としての経験から断言しますが、今回の件はそもそも本会議場の貴重な持ち時間を使って問うような性質のテーマではありません。
議員以前であっても、地域の交通安全指導員や地元自治会が連携し、担当課の窓口や「廊下」での協議・要望を通じて日常的に調整すべきレベルの話です。
事前協議(通告やレク)を行っていれば、設置基準の適合や事故実績ゼロ、市の不採択方針など100%事前に分かることです。否決と分かっている質問に市民から託された貴重な一般質問の時間を費やすなど、事前調整を怠った「思いつき」と言われても弁明の余地はありません。
【问题点②】教育委員会の名を冠しながら「歴史」を語らない姿勢(理事者側の問題)
さらに罪深いのは行政(理事者)側の答弁姿勢です。 現地には「五島市教育委員会」の名がはっきりと明記された「富江陣屋略図」の標目掲示板が設置されています。自らその看板を掲げながら、答弁では「路側帯75cm」「侵入防止・落下防止」という無味乾燥な実務論に終始し、歴史的遺産の保全という視点には一言も触れませんでした。
本来であれば理事者側こそが、
「この地は教育委員会としても看板を掲げている通り、貴重な富江陣屋の歴史的遺構である。本市として現在の景観と文化的価値をこれからも守り抜く考えであり、撤去の予定はない」
と強くアピールし、市政運営の信念を示すべき場面だったのではないでしょうか。
歴史は市政運営上、絶対に切り捨てられない
歴史や文化的遺産は、単なる過去の遺物ではなく、市政運営の上で絶対に切り捨てることができない重要な経営資源・地域アイデンティティです。
子どもの安全対策は当然重要ですが、それならば歴史的遺構を破壊するのではなく、標識の設置や注意喚起、歩行指導の徹底など、ソフト面での工夫を日常の活動の中で詰めておくのが本来の筋です。
江戸の要衝に屋敷を構えた富江の誇り高い歴史を守り、市民から託された議会・行政という公の場を正しく機能させること。地域の先人たちが受け継いできた歴史への敬意と、議会・行政双方の資質が改めて問われていると感じます。
そういえば・・・
この時の一般質問を思い出したのだ
建設業者は移植の専門家ではない
根が張りきったモチノキでも、適切な手順を踏めば移植は可能です。ただし、モチノキは常緑広葉樹のため根への負担が大きく、いきなり掘り起こして移動させると高確率で枯れてしまうため注意が必要です。
安全に移植を成功させるための重要なポイントをまとめました。
1. 「根回し(ねまわし)」が必須
長年植えっぱなしで根が広がった木は、水分を吸うための細い根(根毛)が遠くにしかありません。そのため、移植の半年前〜1年前に「根回し」という準備作業を行います。
- 幹の直径の4〜5倍ほど離れた円周上を掘り下げます。
- 伸びている太い根を何本か残して切断し、周囲に新しい細い根を発生させます。
- 新しい細い根が十分に増えてから、初めて木を動かせるようになります。
2. 移植に最適な時期を選ぶ
モチノキの移植に最も適しているのは、春(梅雨入り前までの4月〜5月頃)です。
- この時期は気温が安定し、雨も多いため、切った根が回復しやすくなります。
- 夏の猛暑期や、冬の寒さが厳しい時期の移植は、乾燥や寒さで枯れるリスクが跳ね上がるため避けてください。
3. 上部の枝葉を大胆に減らす
根を切ると、木が吸い上げられる水の量が激減します。水分の蒸発を防ぐために、移植と同時に枝葉をかなり強めに剪定して減らす必要があります。
根が完全に張りきっている大木の場合、人力だけで根回しや根巻き(土を崩さないように包む作業)を行うのは非常に難易度が高いです。大切な木を枯らさないためにも、一度プロの造園業者に現地を見てもらい、相談することをおすすめします。
市長(野口市太郎君) この土地の由来について、ある方からお話がありまして、ちょっと調べさせていただきました。この土地は、明治38年に富江村が個人の方から寄附を受けておりまして、当時は学校用地ということで寄附を受けているというふうに思っております。この寄附をされた方は、戦後、富江の町長さんをされた方でございまして、そういった方から学校用地という形で寄贈いただいたというふうなことかなというふうに理解をいたしております。
この時の市長答弁内容は推測発言りであります。議場では市長の恥を公にすることを敢て!控えた私でありました。

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