奈留島の医療センター休床へ 患者減少や深刻な看護師不足 長崎県五島中央病院に集約
長崎県内離島などの病院を運営する県病院企業団が、患者減少や深刻な看護師不足を背景に、五島市奈留島の奈留医療センターの入院病床を休床し、入院機能を福江島の県五島中央病院に集約する方針を固めたことが26日、分かった。来年4月の実施を予定。同日の市議会最終本会議で出口太市長が、同企業団から申し入れがあったと明らかにした。
同企業団によると、同センターは2014年1月に奈留病院(52床)から五島中央病院付属の有床診療所(19床)に再編後も赤字運営が続き、近年の病床利用率は約2割に低迷。運営を支える五島中央病院も経営が悪化しており、市全体の医療体制が弱体化し、医療水準の低下につながる恐れがあると判断した。
人員面も課題が深刻で、看護師9人のうち4人が市外からの派遣に依存。看護師・准看護師12人のうち半数が60歳以上で、今後の人材確保が難しい状況にある。入院機能維持に必要な看護師数の確保が見込めないことも休床判断の要因という。
休床後は医師2人、看護師・准看護師8人体制に再編し、外来や在宅医療に重点を移す。初期救急の受け入れは継続し、センター内に経過観察用の処置ベッド4床を設け、搬送までの間や1泊程度の処置に対応。入院が必要な患者は五島中央病院などへ搬送し、訪問診療やみとり対応、健診機能の強化も進める。
約1700人が暮らす奈留島では昨年11月末、急患の搬送にも使われてきた島内唯一の海上タクシーが廃業。市は代替手段を検討している。
出口市長は休床について16日に申し入れがあったと報告。「市議会とも連携し協議を進めていく」と述べるにとどめた。同企業団は4月以降に奈留島での説明会を予定。「海上での救急搬送の課題もあり、実施時期も推移を注視し、住民の方の意見を聞きながら進めたい」としている。(長崎新聞 2026/03/27 )
奈留島に本年度4月から救急救命士資格を持つ4名が配置される
報道されたように奈留の医療体制、後藤中央病院の経営そのものが悪化している。
このような医療体制の中、私はこれまで問題提起し、繰り返し指摘してきた五島市の救急行政サービスにおける地域格差の問題について、このたび確かな前進があったとの報告を受けました。
奈留島に本年度4月から救急救命士資格を持つ4名が配置されるとの情報の入手しました。
これにより、奈留島の救急車には常時、救急救命士が乗車する体制が整うことになります。
これは決して小さな話ではありません。
これまで奈留島は、海に囲まれた離島という地理的事情がありながらも救急救命士が乗った救急隊と途中合流することができない地域でした。
つまり本土部と同じ考え方では成り立たないにもかかわらず、その特殊事情に見合った十分な体制整備がなされていたのかという問題があったのです。
私はこの点について、「合流できない奈留島はどうするのか」と指摘してきました。
救急は一刻を争います。病院に着いてからでは遅い場面もあります。
だからこそ、現場で救命処置ができる体制を整えることは、行政の責任そのものです。
今回の配置によって、奈留島では搬送途中の段階で必要な医療行為・救命処置が可能となる体制が実現します。
これは奈留島住民にとって、単なる制度変更ではなく、命を守るための現実的な改善です。
現場の実情を踏まえた指摘は、行政を動かし得るということです。
私のブログ発信は人の悪口ではないという証左に値します。
もちろん、これで五島市の地域格差がすべて解消されたわけではありません。
離島行政には、交通、医療、福祉、防災など、地理的条件ゆえに本土部と同じでは済まされない課題がなお残っています。
しかし今回、奈留島の救急体制が一歩前進したことは、確かな事実です。
住む場所によって、助かる命に差があってはなりません。
行政は今後も、離島の実情を「特例」ではなく「現実」として受け止め、必要な人員配置と体制整備を進めるべきです。
私はこれからも、市民の命と暮らしに関わる問題について、遠慮なく指摘し、改善を求めてまいります。
今回の前進は、その積み重ねが無駄ではなかったことを示すものだと受け止めています。
奈留島の皆さまにとって、命に関わる大切な一歩が動いたことを、心から嬉しく思います。

奈留島には今回の異動で4名の救急救命士の資格吏員が配置されました。
奈留医療センターは入院病床数を医療スタッフ不足を理由に入院不可とニュースで報道されたので、今後、入院が必要な場合には福江島や本土への搬送が必須な状況のようで、救急出動も増える見込みです。
その環境下での救急救命士が常に乗っている救急隊編成。福江島内の救急隊には救急救命士が常に乗っているとは限らない中、奈留島は4月から常時救急救命士が乗っている体制になりました。
奈留島の住民にとって素晴らしい利益です。
※サムネ画像と本文との関係性はございません。

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