
「架空貸し付け」疑惑 協議音声が流出
長崎新聞令和6年度締めくくりの特集記事
元職員「この会社とコンサル契約を結んで後援会から契約金を100万、330万を2回に分けて振り込む」「契約金を入れて、7日後に(会社から)私の個人口座に振り込んで、10日プールして現金にして知事に渡す。知事はその金を2回に分け、後援会に返還するという流れ」
大石氏「お金の流れはつながっているんじゃないのかって言われても大丈夫になってるんですよね」
元職員「なので私の個人口座に振り込んでもらいます
大石氏「日数とかがポイントなんでしょうね。2回とか。分かりました」
大石氏は19日の定例会見で音声動画のような会話は昨年6月上旬に「あった」と認めた。その前日には、元監査人と元職員の3人で協議した記憶もあるという。
当時、元監査人から後援会の収支報告書に二重計上の問題があると指摘され、「適正適法な解決方法を助言していただける方だとじていた」と釈明。二重計上は意図的ではなく、スキームを「理解して了承した事実は全くない」と反論した。
録音の会話が事実であれば、大石氏は「多額の出金」を協議した6月上旬には二重計上の問題を認識していたことになる。
大石氏は否定するが、会話のやりとりから、大石氏にも問題を開校する意図があったのではないかとの疑いが拭い切れない。
一方、会見で記者から「出金を了承していたから刑事告訴できないのではないか」と問われた大石氏は「不正な出金を了承したことはない。告訴をしない理由も、現時点でそういう環境にないからだ」と繰り返した。(田下寛明/長崎新聞)
「架空貸し付け」疑惑 協議音声の流出がこれだ