擬似体験「財政再生団体」の五島市


今の五島市役所の環境が、この五島市で生活していくのにどれだけ恵まれているのかを知るためには、財政再生団体をじかに体験する事が一番わかりやすいのではなかろうか。それも職員全員でやる、市議会議員も同じくだ。しかし夕張市に派遣するわけにはいかない、無理な話である。

だから、擬似体験として「財政再生団体」になったとの過程で五島市役所全体で体験してみれば良いのです。一週間持たずに擬似体験は終了することでしょう。


フェリー、ジェットフォイルが到着する福江港ターミナルから数分のアーケード街の街並みはすでに夕張市同様寂しい。街でなく町が相応しい。

市長は、市役所本館以外にも、4支所が耐震基準を満たしておらず、市は今年3月に整備基金を新設し、現在約15億円を積み立てている。その原資の一部を、野口氏は職員削減など「市が血を流す覚悟」で捻出する構え。ちょうど良いタイミングではないですか!だから、財政再生団体の擬似体験をやりましょう。


夕張市破綻から10年「衝撃のその後」若者は去り、税金は上がり続け… 住民に広がる諦めムード
(7/17(月) 8:01配信. 現代ビジネス)

歴史上、世界のどの国も体験したことがない未曾有の人口減少時代に突入した日本。約50年後には、4600万人もの人口が減る厳しい未来が待っている。『縮小ニッポンの衝撃』は今後、日本が直面するこの問題に正面から向き合った、NHK取材班のルポをまとめた一冊だ。本書から一足先に「財政破綻」「超高齢化」「人口減少」という三重苦を抱えた、夕張市の衝撃的な現実を特別公開する。

税収は8億円、返済額は26億円

夕張市は、財政破綻で2007年に財政再建団体に指定されたことをきっかけに、事実上国の管理下に置かれた。

2010年の法改正で財政再生団体と名称は変わったが、予算編成にしても国の同意を得なければ、新たな予算を計上することも独自の事業を実施することもできない。「地方自治体」でありながら、「自治」が許されない。そんな自治体は、全国でも唯一夕張市だけだ。

夕張市の財政はいまも火の車だ。税収が8億円しかない夕張市が毎年26億円を返済するという計画は「ミッションインポッシブル」と揶揄され、毎年の予算編成も綱渡りが続く。

取材班がカメラを入れたのは、どの自治体でも行われている予算折衝の会議である。各課の課長クラスが市長や財務課長らに対し「次年度はこうした事業を実現させたい」と説明し、予算を要求。当該事業に予算をつけるかどうかの議論が行われる。

普通の自治体なら事前の根回しを済ませた上で予算折衝に臨むので、あ・うんの呼吸で予定調和の結論に落ち着くが、夕張市では、息の詰まるような厳しいやりとりが続く。

その日議題に上ったのは、市立幼稚園の臨時職員の雇用をめぐる予算だった。他の自治体であれば、担当者レベルで調整できる問題だが、夕張市では幹部クラスが議論を戦わせる。

<教育課長:市立幼稚園では人手不足が続いており、先生がお昼ご飯を食べる時間をとるのも厳しい状況です。なんとか時間給で働ける先生を確保してもらえないでしょうか?
財務課長:厳しい状況にあるのは重々承知しておりますが、「計画」にない予算をつけるのは難しい。「計画」の変更には国の同意が必要です。一番厄介な問題なんですよ。>

予算査定の会議で繰り返し、壁として現れたのが、この「計画」だった。通常の自治体では、実情に合わせて予算を見直すことができる。しかし、夕張市では借金を返済するための「財政再生計画」に縛られているため、それができないのだ。

国から認められた年度当初の「計画」にないお金を市の判断だけで使うことは1円たりとも許されない。予算をどう配分し何に使うのか、という自治の根幹とも言える権利を持たない夕張市。10年間にわたってこの異常な状態が続いてきたことで、様々な歪みが生じている。

これまで、夕張市の行政サービスの効率化として多く語られてきたのは、目に見えるものが多かった。前述したように、少子化が進む中で7つあった小学校、4つあった中学校はそれぞれ1校ずつに統廃合され、図書館や美術館などの施設は軒並み廃止された。公園は整備されなくなり、医療機関も縮小された。

しかし、それらに比べても大なたが振るわれたのが職員の人件費だった。自治体にとって、支出を抑えるために最も大きなカギを握っているのは何と言っても人件費なのである。

夕張市では財政破綻後、55人いた管理職のうち定年退職を控えた部長は全員、課長級は3人を残していっせいに退職。残った職員の給与は年収ベースで平均4割削減された。「この収入では家族を養えない。生活設計が破綻する」と退職する職員が相次ぎ、260人だった職員数が瞬く間に減少したことで人件費はさらに圧縮されることとなった。

国は、人口減少に合わせて職員数を減らすのが当然と考え、特段の手当てが講じられることもなかった。

しかし、人口が減ったからといって事務量がそれに比例して減るはずもなく、市職員の一人当たりの仕事量は増大した。北海道を始めとする他の自治体や企業からの出向者など約20人の派遣職員を得たが、それでも追い付かず、市職員が夜遅くまで残業する事態に追い込まれた。経費節減のため午後5時になると冬でも暖房が切られてしまい、室温がマイナス5度まで低下して、コップに入った水が凍ってしまうこともあったという。

容赦ない合理化は、就労環境を悪化させるにとどまらず、市職員の士気を下げ、先行きの見えない市政に絶望した若手職員らの離職がさらに進むという悪循環を招いた。

私たちは、夕張市の人事・採用の責任者である総務課の寺江和俊課長(54歳)を取材した。夕張市役所で働くことの意味を誰よりも熟知する人物である。

寺江さんの席は職員たちを見渡せる夕張市役所4階フロアのほぼ中心に位置している。その横に丸椅子を置き、質問を投げかける。周りに多くの職員たちが働いており、取材のやり取りはすべて筒抜けだ。

こうした状況では通常、本音を引き出す取材は不可能だ。何度か通っているうちにふたりだけの場で本音を聞ける関係を築くことができれば御の字である。ところが、初対面のこの日、寺江さんの口からは予想を裏切る「本音」があふれ出た。

「ここにはね、希望がないんですよ。組織として続かないですよ! こんなんじゃ」

寺江課長の言葉に込められた怒りと諦め。それは特定の誰かに向けて放たれているというわけではなく、とにかく今自分たちが直面している状況を誰にもわかってもらえていないことへのやるせない思いが噴き出しているように見えた。

そしてその言葉がまるで普段の日常会話であるかのように職場の誰も気にとめる様子もない。周囲の職員たちは静かにパソコンに向き合い続けていた。

寺江さんが課長になったのは財政破綻直後の2007年。ヒラ職員からの大出世であるはずのこの人事は全くめでたいものではなかった。上司のほとんどがいなくなる中で、45歳という年齢もあって辞めるに辞められなかった寺江さんに管理職ポストが回ってきたのである。

部長や次長などの幹部級のポスト自体が廃止されたため、これ以上出世の望めない「万年課長」。しかも、給与は一般職だった頃よりも3割減り、月の手取りは17万円となった。

しかし、本当の地獄はここから始まった。待遇が悪くなったことを受け入れ、それでもなお市役所に踏みとどまっていた若手・中堅の職員たち、破綻した町を再生させたいと厳しい環境を承知の上で夕張市に飛び込んできた新採用の若者たちが「耐えられない」と言って次々と辞めていったのである。

人事を統括する寺江さんはその一人ひとりの話を丁寧に聞き取ったうえで、退職願を受け取った。彼らは「まちの未来に希望を持てない」と口を揃えた。組織の維持管理のためには、一人の減員も避けたいところだったが、彼らの思いを知れば知るほど引き止めることができなかった。

夕張に残った住民は「全国最低の行政サービス」と「全国最高の市民負担」を強いられることになった。新たに入湯税やゴミ処理手数料などが導入される一方で、各種税金や公共料金も引き上げられた。

破綻前と破綻後を比べると、市民税が3000円から3500円に、軽自動車税は1・5倍、下水道使用料は10立方メートル当たり1470円から2440円に引き上げられた。ちなみに下水道料金は東京23区の約2倍である。

その一方で、集会所や公衆便所や小中学校などの公共施設は次々に閉鎖され、残された公共サービスの水準も全国最低。老朽化した市営住宅を直すお金も、危険な廃屋を取り壊すお金もない。

市職員は、「夕張の再建」という理想を持っていても、自分たちには何の裁量もなく、合理化以外には何もできなかった。職員たちの間には、「自分たちの仕事は一体何のためにあるのかわからない」という無力感が漂っているのだと言う。

「自治体としての責務は、市民の生活を安定的に継続させながら生命財産を守っていくことに尽きます。しかし、夕張市の職員は、その本来の自治体が果たすべき責務がやりたくてもできないのです。手をこまねいているうちに、どんどんどんどん人口は減り、街の活気がなくなっていく。

『これからの自分の人生を考えた時に、はたしてこの町に住んで頑張れるのか自信が持てない』。そういう思いに至るのは当然で、踏み止まって、何とか頑張ってきた10年15年選手が、次々辞めていきました。

蓄積した業務のノウハウも人とともになくなっちゃう。組織にとっては相当な痛手ですね。でも彼らの気持ちはよくわかりますから、何も言うことができない。

破綻から10年間、複雑な思いでこういう人たちを見送ってきました。そういう辛い思いを毎年繰り返し経験してきたので……。中堅職員・若手職員の退職願を受理するっていうのはもう、僕的にはやっぱり耐えられないものがあります」

寺江さんは募る想いを包み隠さず話してくれた。

財政破綻から10年という節目の2016年、夕張市は地方創生を追い風に、「計画」に縛られた閉塞状態から一歩前に踏みだそうと動き出した。指揮を執るのは2011年4月に、当時全国最年少(30歳1ヵ月)で市長になった鈴木直道氏だ。

埼玉県三郷市出身で夕張とは縁もゆかりもなかったが、転機となったのは2008年。東京都から夕張市へ出向する派遣職員として職場で推薦され、期限付きのヒラ職員としてこの地にやってきたのだった。

1年の任期を延長し、2年2ヵ月夕張市役所で働いた後、東京に帰る年に市民から「あなたが市長選に立候補してほしい」と依頼を受けた。鈴木氏は、東京都職員という安定した職を捨て、先行きの見えない夕張市の舵取りを担うべく選挙に立つ。

石原慎太郎・東京都知事や猪瀬直樹・都副知事(いずれも当時)が選挙カーに立って応援するなどの支援もあり、見事当選。現在2期目を務めている。

鈴木市長が就任した際に残されていた借金の総額は322億円。その2年後から利息に加え元金の償還が始まり、毎年26億円を14年間にわたって返済しなければならなくなった。一方、税収は年間8億円足らず。地方交付税の補填があるとは言え、市職員の給与カットや住民サービスの徹底的な切り下げを行わなければ返済不可能な金額だ。

鈴木市長は言う。

「家計にたとえれば、500万円の収入で、食費・光熱費などを出して、そのうえ260万円もの借金を返済する感覚です。住民サービスはすでに徹底的に切り下げており、これ以上削れる事業はありません。

財政再生計画は、夕張市の財政を建て直すことが最優先されており、夕張市民が負担に耐えられるかという観点が抜け落ちている。このままでは17年後(2027年)には財政再建できるかもしれないが、夕張市そのものが消滅してしまうかもしれないと思いました」

鈴木氏は、有識者による第三者委員会「夕張市の再生方策に関する検討委員会」を設置して、夕張再生の施策を検討してもらった。2016年、委員会が提出した報告書には緊縮一辺倒の市政に対する懸念が多数盛り込まれた。

「『最高の負担、最低のサービス』という表現が使われるところに人は来ない」

「『何を要望しても叶わない』という諦めムードが、住民生活に深い影を落としている」

「財政再生計画が終わった時点で、市職員、派遣職員ともいなくなり、組織が成り立たなくなっているのではという危機を感じる」

「夕張市は破綻から10年を経て、116億円の借金を返済してきた。しかし、夕張市全体が限界に来ていると感じた。何とかしなければ『2度目の破綻』ともいうべき事態になってしまうという切迫感を感じる」

委員会は、財政再建に配慮しつつも、住民からの要望の強い子育て支援サービスの充実、コンパクトシティ化を前提にした複合公共施設の整備、市職員の処遇改善などを織り込んだ見直し案を提言した。

市はこれを受け、緊縮一辺倒からの方針転換を国に訴えた。こうした熱意は国を動かし、2017年3月、財政再生計画の抜本的な見直しに国が同意。夕張市では、今残っている200億を超える借金は確実に返済していく一方で、町の再生のために必要な予算については実情に合わせて柔軟に使える環境が整った。

財政破綻から10年。止まっていた時計の針を動かすことができるのか。人口が3割減少し、市職員が大量退職した夕張市にとってはまだまだ険しい道が続いていく。


口だけの五島市行政と五島市議会は擬似体験などやりません。一年間だけ給与だけを夕張市の支給額に合わせてやってみりゃ良いんです。そうです!市長が公言された「市が血を流す覚悟」正しくは「市職員に市議会議員自らが血を流す」自らが世話になる施設建設と山本二三美術館改修費用捻出に一年間の給与を夕張市並みに減額して生活してみて下さい。この島でどれだけ裕福な生活をさせていただけてるのが理解できるはず。出張旅費の宿泊費、差額分は定額支給だから財布に入れても何ら問題無しって考えなんだもん。市が血を流す覚悟とは、市民が血を流せばいいが市長の本音である。


 
なんでも相談室

2 thoughts on “擬似体験「財政再生団体」の五島市”

  1. 丸田の提案通りに一年間給与だけでも擬似体験として市役所、市議会がやれたら五島市は素晴らしい住みやすい自治体に産まれ変われるべ。やれっこねえべ。夕張市みていに再生団体になるはずないとしか思わねえ。丸田が訴えてることを理解できねえ集団だべ。

    1. 宿泊代金の差額を財布に入れてもなんとも感じない職員さん達ばかりです。貰って当然、定額支給だからという連中ばかりです。本当に再生団体になったとしたら夕張市同様に退職してこの島を離れて行くんですよ。

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